M'ricyyyy

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Nostalgia


もう元には戻らないと
そう、直感が告げる

―あいつにだって同じことしたんだろ

脳髄にまで響く、浸透する、浸蝕する詞。
お願いだから、そんな台詞吐くなよ。

―あいつのことも好きなんだろ 答えろよ

そんなの知らない、唯君が愛しいのに
伝わらない 想いだけがのしかかって

「どうせあいつにだって同じ台詞吐いてしてたんだろ!?男なんかより可愛い女の方がいいだろうなそりゃあよ!!」

「…零」「寄るな!!」

君に伸ばした腕も、簡単に重く払われる。

泣かないで

「俺は唯の暇潰しだったんだろ!?」

泣かないで

「もう飽きたんだろ?だったら帰してくれよ…」

違う
嫌だ

「遊びで男を使う程不自由はしてないよ」

「男の方が色々便利だろ、おまえには」

そんなんじゃない

「本当に心から愛してる」

「戯言遣いサマにはたやすいだろ?そんな安い台詞」

「じゃあぼくはどうすればいいんだ?」

「俺を解放してくれ、元々好きでもないんだから」

違う
本当に

「本当に、そう思う?」

「ああ、思うね」



飼い殺したい
死ぬまで愛してる
注ぎ続けて 壊れるまで


壊せばいい

そうすれば 零崎だって


「別にそう思っててくれても構わないよ」

「やっと出す気になったか?」

虚に鈍った紅の双眸がこちらを見据える。
目の下の濃い隈、
右頬の入れ墨、
痩せ細った四肢、
色褪せた肌、

全部引っくるめて


「全部壊してやるよ、零崎」

僕が愛してやる




*end.






→懺悔録
なんだ、これあ
シリアス書きたいな〜 結果こうなった
簡潔に言ってしまうと…え、どう

僕零→零が僕に疑念→零崎監禁、で
ぼく が友に告白したネコソギのあれを重ねてみました
みたいな

2009/10/05

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